家族連れより若者のグループが目立った平成最後のお花見

 3月31日日曜日。桜の名所は、平成最後の花見を楽しむ人々で盛り上がったようです。
 私も、今年は久しぶりにお弁当を持って代々木公園にお花見に行きました。前回のコラムでお花見のことを書いたからか、無性に行きたくなったのです。代々木公園は、相変わらずの大盛況。広く伸びた桜の枝の下は、午前10時には既にブルーシートの海。見張り番が一人、時間を持て余している姿があっちにもこっちにも。傍から見ても、これから始まる宴会への期待が高まります。
 それから2時間後、大きなシートでは既に宴会が始まっていますし、2-5人の小さなグループも次々にやって来てはシートを拡げます。気付いたことは、20代の若者のグループが増えたこと。10数年前は子ども連れが多かったのに、今は圧倒的に20-30代前半のグループが多く、家族という単位は少数派。自ずと、手作り弁当はわずか。シートの上には、スーパーの惣菜、オードブルの盛り合わせが並びます。若者のグループの中には、スナック菓子だけという人たちも珍しくありません。お酒は、やはりビールやビール系が圧倒的多数。24缶入りのケース持参です。時流なのか、クラフトビールも目立ちました。缶入りチューハイに獺祭などの銘柄酒、ワインにシャンパーニュと多彩です。日本酒の1.8ℓ入り紙パックが以外と目立っていました。
 欲しいものがないと言われる成熟市場で、買いたいと思わせるキーワードは“ここだけ、今だけ、あなただけ”だとか。花見はまさに“今だけ、ここだけ、あなただけ(の思い出)”なのでしょう。