「食のトレンド情報Web」いよいよ1月1日リリース!

 前年から続く新型コロナウイルス禍で幕を開けた2021年は、「オミクロン株」で終わろうとしています。弊社の2021年は、「食のトレンド情報Web」開発の1年でした。
 20年以上にわたり、「食のトレンド情報」をExcelで作成し、毎週、会員企業様にお送りしてきました。が近年、多くのお客様から、欲しい情報をすぐに検索できるといいのだが、スマホの画面で見られたら便利、元のデータや画像をすぐに見られるようにして欲しいなどのご要望をたくさんいただき、Web版の開発に着手しました。
 Web版では「トレンドキーワード」「調査データ・ランキング」「himeko’s VIEW!」「himeko’s COLUMN」と「ひめカン編」が閲覧できます。「ひめカン編」では、2004年からのトレンド情報数万件を再編集した「食のトレンド情報アーカイブ」、私の過去の「食市場のトレンド講演」動画、“アール・エフ・ワン”“柿安ダイニング”など5ブランドの惣菜を調査した1500件の「惣菜調査票」、過去と現在のトレンドを比較しながら食市場の流れを分析した「食のトレンド今⇔昔」などが見られます。
 もちろん、すべてのコンテンツがフリーワードで、「トレンドキーワード」と「調査データ・ランキング」はタグでも検索でき、元のデータや画像に即遷移することも可能ですし、パソコンでもスマホでも見られます。また取っておきたい情報、後でじっくり読みたい情報を保存しておけるブックマーク機能もあります。
 Excel版は、企画書や資料を作成するときの情報源として、また1週間分の食に関係する情報をまとめて読みたいときに役立ちますし、Web版は欲しい情報をすぐに入手したいときや新しい情報をいろいろ知りたいときに便利です。
 Web版は2022年1月1日にリリース予定です。1人1アカウント3,300円(税込)/月です。是非、ご利用ください。

食のトレンド情報Web → https://trend.himeko.co.jp

しみじみおいしいと思った日本酒

 来年から始まる弊社の新事業「食のトレンド情報Web」の成功を祈願して、氏神様の渋谷「金王八幡宮」で御祈祷を受けました。帰りがけに神主さんからいただいたのは、「社員の皆さん全員が正しくできる会社は珍しい」と玉串奉奠の作法に対するお褒めの言葉。さすが、ひめこカンパニーです。そして、お札とお神酒も頂戴しました。

 お神酒は、灘の辛口「剣菱」。私の好きな日本酒です。会社に戻り、スタッフ全員で乾杯をしてもまだまだ楽しめる一升瓶。ちょうど寒くなってきたこの頃。冷えた身体を温めるのに、もってこいです。

 「剣菱」があるとランチのメニューも変わります。まずはコンビニでおでんを買って。和辛子は必須です。ツーンとした辛さに「剣菱」のすっきりとしたふくよかさがよく合います。翌日は、鶏団子と白菜の煮物、そしてみぞれがちらついた次の日は、鍋焼きうどんです。気温がぐっと下がる夕方、ぬる燗で一杯、二杯・・・。そうこうしているうちに「剣菱」は空になりました。

 蒸留酒は太らない―。それを信じて、ビールよりウイスキー、日本酒より焼酎を選んでいましたが、久しぶりに日本酒をいただき、しみじみおいしいと思いました。お神酒だからか、剣菱だからか、季節のせいなのか、年齢のせいなのか。今年の冬は、新事業の成功を祈願しながら、日本酒を楽しもうと思います。

骨董通りのおそば屋さん

 ひめこカンパニーのオフィスは、南青山5丁目、骨董通りを南に少し入ったところにあります。ここに来て、もうすぐ30年になります。上京したての私にとって憧れの場所だった「紀伊国屋」は「AOビル」になり、その向かいにあったガソリンスタンドは「マックスマーラ」が入る複合ビルになりました。ここが通称「骨董通り」の入り口。出口は「フジフィルム本社ビル」です。

 以前は、「高樹町通り」という名称だったとか。「いい仕事してますね~」でお馴染みの古美術鑑定家、中島誠之助氏が昭和51年に高樹町通りで「骨董屋からくさ」を開業。骨董店が並ぶ通りを多くの人に知ってもらいたいという思いから「南青山骨董通り」と呼ぶようになったそうです。「骨董屋からくさ」の骨董通りをはさんだ反対側には「春日家」というおそば屋さんがありました。中島氏がテレビ番組で、店を切り盛りしていた年嵩の女性を「看板娘」と紹介していましたから、よく通っていらしたのでしょう。私も大変お世話になりました。が、突然、閉店してしまいました。

 しばらくの間、骨董通りにおそば屋さんはなかったのですが、小原流会館の地下1階、人気店「ふーみん」の向かいに「蕎麦青野」がオープンしました。青山にしては手頃な値段でおそばが楽しめます。それはもちろんうれしいことなのですが、それ以上の魅力が、会計時に1人1枚いただける「ドリンクチケット」。グラスの生ビール、焼酎、オレンジジュース、ウーロン茶の中から1人1杯サービスしてくれます。しかも1枚のチケットで2名利用できます。2人で食事に行き、1枚使っても帰りには2枚もらえる―。私たちはこれを“無限ループ”と呼んでいます。

麺を揚げない“博多皿うどん”

 先週に引き続き、福岡に講演に行ったときの話を。

 遠方に講演に行くときは、いつも2時間ほど早く現地に入り、その土地ならではのおいしいものを目指します。今回は、博多駅近くの「元祖ぴかいち」で皿うどんをいただきました。

 日本列島の真ん中から右でしか生活したことのない私の場合、皿うどんと言えば長崎。パリパリ麺の上に、野菜や肉、魚介、かまぼこやさつま揚げなどの練りものを炒めて片栗粉でとじたあんがかかっている様を思い浮かべますが、この店のそれは違いました。同店の“博多皿うどん”は、麺を揚げていません。ちょっと太めの麺にあんがかかっていて、チャンポンの汁なしという感じです。あんの具材は種類が多く、量もたっぷり。鶏ガラとアサリで取っただしはうま味が強く、それが太めの麺に浸み込んで食べ応え十分。しかも油っぽさがないからとても食べやすく、あっという間に完食です。テーブルの上には、食べ放題の自家製の辛子高菜や、好みに合わせて味変ができる自家製の酢醤油や酢、ウスターソースも。一度では堪能できません。

 大学生の頃、九州を車で旅したことがあります。幹線道路沿いの店で、初めてちゃんぽんを食べました。おいしさに感動したことを覚えています。その後すぐ、埼玉県で「リンガーハット」を見たときの、えも言われぬ気持ち。そう、初めてのちゃんぽんは「リンガーハット」だったのです。ネットがない時代の“あるある”です。リンガーハットのちゃんぽんは、確かにおいしいからいいのですが、埼玉県でも食べられるということがショックだったのです。