子どもがいる家庭において、弁当作りはかなりの負担。私立の場合は小中高で12年、公立でも地域によっては中高で6年、高校だけでも3年は作り続けなくてはいけません。大学生になっても弁当がいいとリクエストされたり、小学生でも塾に通うようになったりすると弁当を作る期間はさらに長くなります。単身者や子どもがいない世帯においても、外食費が高騰し続ける今、弁当持参は生活防衛の手段になっています。
そんな現状を鑑みてか、みんラン(東京・千代田)は、中高生の弁当向け自然解凍冷凍おかず「みんなのランチBOX」をクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で開始しました。主菜1品と副菜2品の組み合わせで、ハンバーグや唐揚げなどの人気メニューを中心に10種類を展開し、栄養バランスにも配慮しています。室温20℃約4時間で食べ頃になるので、レンジ解凍の必要はありません。今までも、弁当用冷凍食材はありました。味の素冷凍食品が昨年発売した「おべんとPON」シリーズは、ひと口サイズのトンカツや唐揚げなどが揃います。室温20℃約2時間で解凍。冷凍庫のスキマに“シュッ!”と収納でき、弁当箱に直接“ポンッ!”と盛り付けができ、捨てるときは丸めて“ポイッ!”と捨てられる点が高い評価を受けました。どちらも、食品自体が保冷剤の役割を果たしてくれるので、夏場は衛生面でも安心です。
「Makuake」の情報によると、そのままランチクロスに包んで持参することが前提のようですが、弁当箱に盛り替えてもいいとしています。“そのまま”vs“盛り替え”。果たして、どちらが多いのでしょうか。私の興味はそれ一点。
思い出したのが、20数年前のこと。“無菌ごま”が開発され、コンビニ弁当に使ったところ、“ご飯にごまを振らないでくれ”というクレームが。コンビニ弁当をそのまま弁当箱に盛り替える際、ごまがご飯に混ざってしまい手作りでないことがバレてしまうというのが理由です。子どもの弁当にも、手作りを装う必要すらないとしたら、中食の提案にも新たな展開が求められます。そんなことを考えると、ますます興味深い。