外出自粛で増える酒量。こちらもほどほどに自粛を

 政府による自粛要請が長引く中、家飲みをする人が増え、アルコール依存症患者の増加が懸念されています。
 端からアルコールが嫌い、まったく嗜まない方にとっては関係ない話と思われるかもしれませんが、酒好きな人の中には明日は我が身と思っている方もいるはず。かく言う私もその一人です。
 在宅勤務で不要不急の外出はダメ、外食もソト飲みもできれば避けた方がいい―。やりたいこともできず、家で過ごす日々はストレスが溜まります。酒好きにとってストレスは、飲酒を正当化する恰好の理由。ストッパーは外れやすくなっています。しかも、出勤しなくていいのですから、朝から飲めます。酒好きはアルコール耐性に裏付けのない自信がありますから、少しぐらい飲酒しても仕事はこなせると確信しています。そして日も暮れてくると、いよいよ飲酒モードは全開です。規則正しい習慣にのっとってストッパーが外れます。飲食店で飲むときには気になる支出も、それほどは。帰らなくていいのですから、先の心配もなし。これで酒量はかなり増えます。
 ひとり飲みが危険なら、オンライン飲みで誰かと一緒に飲めばと思うのですが、ここにも落とし穴が。何回かオンライン飲みをして気付いたことがあります。それは、直接人と会って飲むときには必ず料理をオーダーし、アルコールも皆のペースに合わせるように気を遣いますが、オンライン飲みでは何も食べなくていいし、自分のいつものぺースで飲めること。自ずと酒量が増えます。
 というわけで、自戒を込めて。一生付き合える友とすべく、ほどほどに自粛しましょう。