コインランドリーと飲食店の意外な親和性

 ファミリーマートがランドリー併設1号店を、千葉県市原市に3/31にオープンさせました。100億円強を投じ、コインランドリー併設店舗を2019年度末までに500店展開する計画で、実現すればコインランドリー業界で最大規模の店舗網になります。ファミリーマートは、洗濯の待ち時間にイートインスペースで淹れ立てコーヒーや弁当、惣菜を利用してもらえればと期待しています。
 コインランドリーは、近隣住民の憩いのスペースにもなっています。東京都墨田区に1月、ランドリーを併設した「喫茶ランドリー」がオープンしました。目的は、街の活性化。ユニークなのは、‟家事室”と名付けたランドリースペースには洗濯機のほか、ミシンやアイロン、裁縫箱や編み物道具なども用意されている点。地元のママ達によるミシンを使った小物作りのワークショップなど、お客様が企画したイベントやワークショップが頻繁に開催されています。またカフェには、コーヒーやビールなどのドリンクに加え、オープンサンドやチョコレートケーキなど、軽食やスイーツを揃えていて、オープンするとすぐに、近隣のお年寄りや主婦、パソコンを持ち込んで仕事をする会社員など、幅広い客層が訪れるといいます。
 井戸端会議という言葉があるように、江戸時代、井戸の周りは洗濯をしながらおしゃべりをする女性たちの社交場でした。洗濯とコミュニティ。親和性の高さは、昔も今も変わらないのですね。