料理がツラくなるほどの酷暑で宗旨替え?

 涼しかった7月から一転、8月に入り酷暑が続いています。8月最初の週末、私は家から一歩も出ることなく、動物園の白熊よろしく、グタッ~としたまま2日間を過ごしました。
 辛いのは3度の食事の支度。冷たい素麺は食べたいのですが、ゆでることを考えると却下。飲み物に氷を使うので、ゆでた素麺を〆る氷も惜しい。因みに酷暑時、近所のコンビニではロックアイスの品切れが常態化しています。流水にさらすだけで食べられる麺もありますが、ゆでた麺のほうがおいしいのではと手を出さずにいました。同様に、暑い時におすすめの料理法として電子レンジ活用術がいろいろ紹介されていますが、それとて火を使った従来の料理に敵うはずはないと、試したこともありませんでした。
 大学で調理学を学んだからでしょう。‟簡便”を‟省略”と意訳する習性で、ちょっと頑固な抵抗感があり、頭で科学的に理解するか、或いは、試作して味を確かめなくては受け入れられないのです。が、さすがにこの酷暑は、そんな私の習性を覆すに十分なようです。
 ゆでなくてもいい麺も、電子レンジ料理も、試しながら取り入れていこうと思うようになりました。そうそう、出前館やウーバーイーツでデリバリーを利用することも考えましたが、「この暑さの中、配達員の方に悪い」と思ってしまうという、経済活動に水を差すだけの習性も併せ持っていて。つまり私は、今風に言えば「こじらせ女子」だと気付いたのです。