今は安い鍋野菜。このところの寒さが心配

 今年は初夏に雨の日が多く、日照不足だったため、夏から秋にかけて、ブロッコリーやきゅうり、人参などの価格が高騰しました。加えて、7月下旬以降の猛暑で果実の落花が多く、トマトも高くなりました。
 その後秋に入り気温が高い日が続いたため、白菜やキャベツ、レタス、大根などは成長が早く、例年より大きく、太くなっています。寒い日に食べたい、鍋物やおでんの食材はほとんど安くなっていて、鍋野菜が高騰した昨冬のことを思うとうれしい限りです。
 が、気になるのはこのところの寒さ。暖かかった11月から一転、12月は1月並みの寒さになっています。昨冬も12月中旬から1月にかけて低温状態が続き、1月22日、関東地方は大雪に見舞われました。加えて昨年は、10月の長雨や台風の影響で、12月にはすでに白菜やキャベツ、レタス、ほうれん草、大根などは高値が続いていて、特に白菜と大根は平年の2倍以上に。それが12月の低温の影響で1月に入っても一向に下がる気配を見せず、大根抜きのおでん、白菜やねぎを使わない鍋料理を考えるなど、笑いごとではない状態が続きました。
 今年はそうならないよう願うばかりですが、今、葉物野菜が安いうちに鍋料理を堪能しておいたほうがいいかもしれません。