米国で人気。フムスとギリシャヨーグルト

 ひよこ豆をペースト状にすりつぶしてゴマペースト、オリーブオイル、にんにくやレモン汁と合わせたフムス。起源は、トルコやギリシア、イスラエルなど中東です。日本にも、中東料理のブームが来ていますが、米国ではすでに、フムスはすっかりポピュラーな食べ物になっています。
 米国のスーパー、トレーダージョーズには、冷蔵ショーケースいっぱいにフムスが並びます。ほうれん草入り、トマト入り、なす入り、オリーブ入りなど種類も豊富です。人気の理由は、ヘルシーだから。ひよこ豆は、タンパク質、ビタミン、カルシウム、葉酸、マグネシウム、亜鉛、食物繊維が豊富ですし、ごまには、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸や必須アミノ酸が豊富に含まれています。そこにオリーブオイルとくれば、健康と美容にいい食品として人気になるのも頷けます。
 もうひとつ近年米国で話題なのが、ギリシャヨーグルトです。特に人気を集めているのは、「CHOBANI(チョバーニ)」という新しいブランドの商品。2007年発売以来、4年でダノンのシェアを抜いたほどの加熱ぶりです。マンハッタンのソーホーにはショップがあり、「CHOBANI」に、フルーツやナッツ、チョコレートを組み合わせたメニューのほか、セイボリーメニューとして、スープやサンドイッチ、オリーブオイルをかけてディップとして楽しむものなども揃っています。健康によくておしゃれでおいしい。そんな点が米国人を魅了しているのでしょうね。