ヘルシースナッキング市場が拡大する中、湖池屋の提案は“中間食スナック”

 1日3食より多くの回数に分けて食べる方が、総摂取カロリー量が減り、太りにくくなる―。そんな発想から生まれた“ヘルシースナッキング”。手軽で、しかも間食OKのダイエット法への関心は、一気に高まっています。
 すでに森永製菓は、ヘルシースナッキングをテーマに、チョコレートやクッキーなどのお菓子を開発していますし、キユーピーも、“正しい間食は、罪じゃない”と謳うバータイプのスナック「野菜ぎっしりバー」を発売しています。コンビニ各社も、売り場にヘルシースナッキングのコーナーを展開するなど、販売に力を入れています。
 そんな中、湖池屋が立ち上げたのが、‟おつまみ以上お食事未満”をコンセプトに‟中間食スナック”を謳う「ひとくちDELI」シリーズです。スナック菓子ですが、位置付けは、‟新・惣菜の候補”。前出の商品が小腹を満たすための間食(おやつ)という立ち位置なら、こちらは、あくまでも食事(料理)の視点から開発されていて、パッケージも惣菜を意識したデザインが施されています。と言っても、商品は、ピザ味のトルティアチップス。今までなかったかと言えば、そんなことはありません。ただ切り口を変えているのです。
 どんなものでも小腹解消商品になります。シリアルバーも、チョコレートも、おにぎりも、サラダも、カップ麺も。それは食べる側の意図によって位置付けられます。さらに、それが食事なのか間食なのかもです。
 ヘルシースナッキングという言葉が拡散している今、敢えて‟中間食スナック”を謳ったのは、ヘルシー感が欠如しているからでしょう。でも発想は間違っていません。1日3食の食生活が崩れている今、食事とおやつの区別はないのですから。