どうしても気になってしまう飲食店の接客

 新型コロナウイルス発生以降、会食を避けていましたが、先週久しぶりに友人と外食をしました。オープンエアが安心なのでテラス席を予約し、女性3人。それこそ、姦しいひととき(?) でした。
 そこでのひとコマ。テーブル担当は若い可愛らしいお嬢さんでした。友人の一人はピーマンアレルギーです。フムスをオーダーするとき、「ピーマンがだめなの。入ってない?」と聞きました。その後、追加のオーダーで「お勧めは何?」と聞くと「ラザニアです」との応え。ではと、ラザニアをオーダー。ピーマンが入っていました。おしゃべりに夢中で注意を怠った私たちもいけないのですが、彼女もピーマンアレルギーのことはすでに聞いているのですから、ピーマンが入っている料理は勧めるべきではないし、私たちが選んだら「ピーマンが入っていますよ」と一言添えてはと思い、彼女にそれをやさしく伝えました。が、そもそも彼女は、自分が勧めた料理のことは名前と視覚による情報しか持ち合わせてはいないのではと後になって考えました。マネージャーから動きや段取りは教えられていても、接客の本当の意味については何も教えられていないのではと。
 今回だけではありません。飲食店でそれを強く感じるのは、空いた皿を下げに来られた時です。食べ終わりそうなタイミングを注視しているかのような素早さで、皿を下げに来ます。しかも同伴者がまだ食べているのに。皿は空いていても、そのテーブルはまだ食事中です。客を急かすような不快な行動ですが、空いた皿をすぐに下げることが、気が付く良いサービスと勘違いしているのではないかと思います。
 飲食店の従業員にはアルバイトの大学生も多く、慣れていない、教える時間がない、短期だからなどの理由で仕方ないとも思うのですが、やはり気になり、“やさしく笑顔で”を心がけて諭してしまうのです。