“併せ買い”販促陳列も意味なし? 西友・三軒茶屋店

 先日、待ち合わせの時間より大分早く現地に着いてしまったので、時間潰しに近くのスーパーに入りました。西友・三軒茶屋店です。
 スーパーは、ブランドによって、同じブランドでも店によって、雰囲気が異なるのがおもしろいところです。もちろん、立地、客層、店舗の大きさも影響しますが、何より、店長やバイヤーの意気込みによっても大きく変わると思います。
 さて、三軒茶屋の西友はというと。
 まず目に入ったのは、陳列されているシャンメリーの数。弊社の「食市場のトレンド情報vol.742」で紹介しましたが、シャンメリーとは1メーカーの商品名ではなく、全国シャンメリー協同組合の登録商標。組合傘下の企業なら、一定の決まりの下、自由に使える名称です。ですから、クリスマスシーズンになると、さまざまなメーカーのシャンメリーが売り場を賑やかに演出します。最近では、ノンアルコール飲料人気を追い風に、世代を超えてみんなで楽しめる飲料としても、その価値が見直されていて、西友・三軒茶屋店、トレンドをしっかり抑えています。
 次に気になったのは、キリンビールが江崎グリコの「つぶつぶいちごポッキー」とコラボした商品、「キリン 氷結 meets Pocky(期間限定)」の陳列。この商品、「つぶつぶいちごポッキー」のイチゴフレーバーを「氷結」流にアレンジしたもので、「つぶつぶいちごポッキー」を一緒に食べると、「氷結」のイチゴ果汁と「つぶつぶいちごポッキー」の‟イチゴ果肉のハーモニー”が楽しめるといいます。併せ買い販促としては、同時展示が必須です。確かに、「キリン 氷結 meets Pocky」の横にはポッキーが。が、これがチョコレートのポッキー。これでは、“イチゴ果肉のハーモニー”は楽しめません。せっかくの併せ買い販促も意味なし。惜しい!