情報格差のない日本にトレンドの格差なし

 先週、講演のため仙台に伺いました。久しぶりの仙台は、駅前が様変わり。今年6月にS-PAL東館がオープンし、それに隣接してホテルメトロポリタン仙台も開業しました。
 今、外食店の中でひときわ人気なのが、仙台初上陸のコリアンデザートカフェ「ソルビン(SULBING)」。ゴージャスなかき氷がウリの店です。7/7のオープン以来、連日行列ができていたそう。私が行ったのは平日の12時頃。並んでいる人は10人程度でしたが、おそらく休日には長い列ができるのでしょう。入店を待つお客様へのインフォメーションの立て札が、屋外にもありました。案内してくれた方によると、ちょっと前まで、平日でももっと並んでいたとか。
 福岡、大阪、名古屋など、東京以外の都市で講演をしたとき、ほぼ100%の確率で質問されるのが、「東京で流行していても、地方じゃあ・・・のでは?」という内容。この・・・の部分は、“流行らない”“流行るのがかなり遅い”など、トレンドに対して概ね消極的な意見です。私の答えは決まっています。「日本に情報格差はありません。東京の女性が食べてみたいと思うものは、その女性がどこに住んでいようと食べてみたいのです。それが提供されていないだけです」。
 仙台に、ハワイのパンケーキ専門店「「Eggs ‘n Things」がオープンしたのは、2016年12月17日。東京原宿に日本1号点がオープンした2010年3月から遅れること約7年です。やはりオープン当初は行列が出来たそうですが、今は静かです。
 トレンドは生もの。鮮度が大切です。テレビやネットで、情報は日本中を巡ります。待って待ってやっと食べられるときには、情報鮮度はかなり落ちています。このタイムラグが、地方初上陸の魅力の賞味期限を縮めているのだと思います。