復活したウェンディーズ。FKとのWブランドに違和感

 先日、かなり久しぶりにウェンディーズに入りました。1980年代、チリが好きでよく行きました。今の店名、正確には“ウェンディーズファーストキッチン”のダブルネームです。
 ウェンディーズ、日本での始まりは1980年。中内功氏の肝入りで、ダイエーが日本上陸を果たしました。その後、2002年にゼンショーに買い取られ、09年には米国本社との契約期間満了を期に全店閉店。撤退しています。その後、11年にヒガ・インダストリーズと米国本社が合弁会社を設立して再開。16年、サントリーホールディングスから買い受けたファーストキッチンの店舗をウェンディーズとのダブルブランド店にすることで、店舗数を増やしています。
 私が行ったのは、渋谷宮益坂店。ランチには早い午前の時間帯だったせいか、客は私一人。店内は薄暗く、スタッフの活気はゼロ。2階の飲食スペースは、古いビルにありがちなトイレの臭い。分別トラッシュボックスの上には片づけられていないゴミが。客がいないから、余計に汚さ、雑さが目立つのです。
 米国からやって来た、マクドナルドよりダイナー感のあるハンバーガー、チリやチリ&チーズがかったフレンチフライが食べられるバーガーショップとして、私には少なからずブランド力が感じられていたのですが。ただでさえ、ファーストキッチンとのダブルブランドで、希薄になる個性。メニューも店内の雰囲気も、大分ファーストキッチンに引っ張られているように感じました。そもそも、ファーストキッチンのターゲットと、本来ウェンディーズが求めるべき顧客とは異なると思うのですが。とにかく、しばらくは行くことはないと思いました。