年末年始、休業する外食チェーン店が増えました

 今年の年末年始。外食市場には大きな変化がありました。言わずもがな、一部外食チェーン店の休業です。
 ロイヤルホールディングスは、ファミリーレストランの“ロイヤルホスト”、天丼チェーンの“てんや”、ステーキチェーンの“カウボーイ家族”のほとんど全店を元旦休業にしました。また居酒屋チェーン“天狗”などを運営するテンアライドは大晦日を一斉休業に、“大戸屋ごはん処”を展開する大戸屋ホールディングスは、直営店の半数に当たる約80店で大晦日と元日を休業にしました。因みにすかいらーくグループは、“ガスト”で、年末年始のランチとハッピーアワーを休止しました。
 この流れを作っているのは、人手不足による人件費の高騰や、従業員の働き方の改善を試みる企業側の意識の高まりです。大戸屋は、「少子高齢化で労働人口が減少していくことを考えると、従業員が働きやすい環境を整えることは重要」と言い、テンアライドは、「年末年始は忙しく従業員が疲弊しがち。特別な手当も支給するため人件費も上がり利益は小さい。思い切って休業を決めた」と説明します。
 私は例年、年末年始は地方の街で過ごします。31日は、丸源ラーメンも、餃子の王将も休み。郊外店の多くが広い駐車場を持ち、大看板に「年中無休」とあります。「おっ、空いている」とばかり、駐車場に乗り入れて下車し、休業と知ってまた車に乗り込む家族が次々と。せめて「年中無休」の文字を隠すぐらいの配慮があってもと思いました。