日本で通用する外国の料理名

 第4次韓流ブームが続く中、韓流スイーツ「クァベギ」が人気上昇中のようです。「クァベギ」とは、ねじった生地を揚げたドーナツ。韓国の定番おやつです。日本では、クリームを絞ったり、チョコレートをかけたり、フルーツを飾ったりした進化系が人気のようです。
 ねじったドーナツはずっと前から日本にもあります。「ねじりドーナツ」では微風も吹かないのに、「クァベギ」と韓国名で呼ばれると、“何それ”と興味が沸くのでしょうね。
 「キムチ」「ビビンバ」「ナムル」「トッポギ」「サムギョプサル」「タッカルビ」「プルコギ」「チゲ」などなど、日本でもすんなりと通用してしまう韓国料理の名前は、他国のそれに比べて圧倒的に多いと思います。
 例えば、フランス料理。スイーツならば、「エクレア」「クレームブリュレ」「クレープ」などありますが、料理名では「ポトフ」か「テリーヌ」程度でしょう。スペイン料理となると、「パエリア」「アヒージョ」くらいでしょうか。一方、かつて一大ブームを巻き起こしたイタリア料理の場合は、「ティラミス」「パンナコッタ」「ジェラート」、最近では「マリトッツォ」。料理名では「ピッツァ」「ペペロンチーノ」「バーニャ・カウダ」「カルパッチョ」「ミネストローネ」などなど。イタリア料理店が多い日本では当然です。
 韓国は、音楽や映画などの文化を武器に外交と経済の活動を進めています。料理もまた然り。日本での韓国料理ブームには、ドラマや映画が一役買っています。では、外国で通じる日本の料理関連の名前は。「sukiyaki」「tempura」「shabu-shabu」「sushi」「teriyaki」「ramen」「surimi」「bento」「sake」「matcha」「umami」など。前半は米国で、後半は欧州で広がりました。近年は、「wasabi」「dashi」「yuzu」なども、少しずつ市民権を得ているようです。