猛暑の影響を受ける農産物

 40度に届きそうな猛暑日が続いています。こうなると心配なのが、農畜産物への影響です。強過ぎる日差しで葉が焼けたり、表皮にキズが付いたり、病気が出たり。家畜は暑さで衰弱したり、乳牛は乳が出なくなったり。過去にも猛暑が食卓を直撃しました。
 そんな中、Oisixが展開しているのが、猛暑の影響で形が不揃いになったり、見た目が悪くなったりで通常の流通ができなくなった野菜の販売です。例えば、栃木県産のパプリカ。ビニールハウス内の温度があっという間に50度を超えてしまい、パプリカの表面から水分が抜ける蒸散量が一気に増え、表皮にクレーターのようなでこぼこが。また福島県産きゅうりは、生育時に異常な高温と過度な日照が続いたことで、水分が実に十分に行き渡らず、皮が引っ張られるような状態になって大きく曲がってしまっています。茨城県産のかぼちゃは猛暑で生育が進み、大きくなり過ぎて販路の確保が難しく、熊本県産のシャインマスカットは、猛暑で実にかけた袋の中が蒸れてしまい、表面にシミができてしまっています。いずれも味や歯応えは、通常品と変わらないと言います。
 農産物が天候の影響を受けるのは避けられないことです。自分で育てたものならキズついていようが、曲がっていようが気になりませんし、大きく育ったらうれしいはずです。道の駅で生産者の方が「わたしが作りました」と売ったら、曲がったきゅうりにも愛着が沸きます。スーパーの店頭では、ついつい選り好みしてしまいますが、野菜の向こうにいる生産者のことを想像して有り難く手に取ろうと思います。