リアルからオンラインへ。講演が一変

 毎年、3月から2ヵ月ほどの期間で行っている「食市場のトレンド」講演。今年は、新型コロナウイルス発生、自粛要請の影響を受けて、すべての講演がキャンセルまたは延期になりました。
 5月に入り、“オンライン講演を”などという声も聞かれ始めましたが、聴講してくださる皆さんのお顔を見ながらのリアル講演がしたいという気持ちが強く、お断りしていました。そのうち、できるようになると思っていたのです。ところが、コロナ終息の兆しは一向に見えず。仕方がないので、“えいっ!”とばかり、オンライン講演実施のための準備に入りました。
 Zoom、Microsoft Teams、Google Meet。それって何?から始まり、デスクトップのパソコンだからカメラが要ると知り、声が反響するとご指摘をいただきマイクを購入、Zoomのウェビナーを契約しました。人に聞いたり、試してみたり。準備にかかった期間は2週間ほど。6月にはオンライン講演を始めました。
 それでも、聞く人が誰もいない状態で話すのはツライと思い、講演主催の会社様に伺って少人数を対象に話している姿をオンライン配信させていただくなどしていましたが、来訪者禁止の会社様もあり、とうとう自室で一人配信することに。初めての時は、何て話しづらいのだろうと思いましたが、今では、まったく苦ではありません。
 来年計画されているイベントでの講演依頼が既に入っていますが、すべてオンラインです。コロナによる「新しい生活様式」。私の場合は、まさに講演が一変しました。