7/13に発生したロシア系のハッカー集団によるサイバー攻撃を原因とするニチレイの大規模なシステム障害。ニチレイの冷凍食品が買えなくなるだけでなく、傘下の低温物流企業の影響が、日本KFCやくら寿司、多くのスーパーやコンビニ、生活協同組合の宅配サービスや学校給食にまで及んだことで、徹底した温度管理が求められる低温物流に頼っている食市場の現状と、その管理をコンピューターシステムが一括している危うさを初めて知った生活者も多いことでしょう。そんな中、これから注目されるかもしれないのが、常温で運び、常温で保存し、喫食時に冷凍する食品です。
例えば、2020年、コロッケ(北海道・札幌)が発売した袋入りフルーツアイス「Pocco(ぽっこ)」は、完全無添加でフルーツを常温保存する技術を導入したことで、商品のポスト投函が可能に。冷凍庫で凍らせればアイスが楽しめます。友桝飲料(佐賀・小城)が24年に販売したのは、“凍らせて食べる”をコンセプトにしたゼリー状の清涼飲料水「凍らせる果実アイス」。冷凍車のチャーター代が高騰する中、常温で流通、保管できるアイスを作れないかとの思いから、購入した顧客自身が家庭の冷凍庫で凍らせて食べる商品を考案しました。今年3月には、一般社団法人瀬戸内麦推進協議会(香川・坂出)が瀬戸内産の“はだか麦”を使用したデザート「畑のジェラート」を発売。常温で保存でき、冷蔵庫で冷やせばムースのようななめらかな食感に、冷凍庫で凍らせればジェラートのようなシャリッとした食感になるとか。また7/20に上市されたのは、ドールがロッテと共同開発したパウチ入りフルーツアイス「Dole ムギュっとフルーツ」。常温で保存、冷凍庫で8時間凍らせればジェラートのようななめらかな口当たりのアイスとして味わえます。
「食のトレンド情報Web」を覗くと、このほかにもさまざまな商品が挙がってきます。常温で物流、保存、食べたいときに冷凍。こんなに使い勝手がいいのに、なぜか注目されてこなかった商品の数々。日和見的と言われそうですが、試してみたいと思いませんか。