月見商戦

 今年も【月見商戦】が始まりました。大将は何といっても「マクドナルド」。9/2から“月見ファミリー”の展開を始めました。今年は定番の”月見バーガー””チーズ月見”、朝マック限定の”月見マフィン”に加え、新作の“炙り牛すき焼き風月見”やリニューアル商品“北海道産バターとあんことおもちの月見パイ”などバーガー、サイドメニュー、ドリンク、デザートから成る全8商品をラインアップしています。
 大手で先陣を切ったのは「ピザハット」。8/24-11/1の期間限定で、”すき焼き月見ピザ”などを販売、続いては「ケンタッキーフライドチキン」が8/26から”とろ~り月見”シリーズ全5種を数量限定で発売しました。今年初めて参入したのが「デニーズ」。9/3から“お月見フェア”を開催。“黒麺×ガーリックライスの満月仕立て”“月見バーグ&オムライス”などに定番アレンジメニューを加え8品を提供しています。その他、「モスバーガー」「ゼッテリア」「ドミノ・ピザ」「吉野家」「びっくりドンキー」「ココス」「ペッパーランチ」「焼き肉ライク」「プロント」「コメダ珈琲」「ビアードパパ」なども月見関連のメニューを提案。変わったところでは、「ゴディバ」は満月とうさぎをデザインしたパッケージで“オータム コレクション”を、「ロッテ」は“雪見だいふく”を月見仕立てにした限定商品を登場させています。
 日本人が最も好きな季節は秋、次が春です。二季化によって2つの季節がどんどん短くなっていますが、日本人はやっぱり季節感が大好き。特に、旬や行事に合わせた食によって季節感を堪能することを渇望する国民性があります。キユーピーが2024年9月に実施した「お月見に関する意識調査」では、月見の認知度は非常に高い一方、行事としての実施率は限定的であること、さらに「食べたいもの」として“ハンバーガー”が団子に次ぐ2位に。「実際に食べているものは何?」と尋ねたら、きっと団子より“月見バーガー”でしょう。
 短くなった秋と春の季節感を感じにくくなっているからこそ、それをどんな風に感じさせ、楽しませることができるのかが、今後、食市場にますます求められます。季節感が大好きな日本人。たとえそれが、歪曲的・飛躍的解釈だとしても、季節の食として定着する可能性は大です。