シェア争いが激化!? フードデリバリーサービス

 今年のお正月。ある調査では、帰省しない、決めかねている人を合わせると7割とか。三が日、休業にするスーパーも多いようで。となると都市部では、デリバリーを利用する人が増えると予想されます。東京ではその姿を見ない日はない「ウーバーイーツ」。双璧を成すのが「出前館」です。この2強に割って入ろうというフードデリバリー会社が次々と日本に上陸しています。
 展開時期が早い順から紹介すると。今年3月に始動した「Wolt」。フィンランドの会社で北欧を中心に20ヵ国で展開しています。日本法人を設立後、広島市から活動開始。札幌、仙台と拠点を重ね、10月、東京でサービスを始めました。次に早かったのが、今年9月に、横浜、名古屋、神戸でサービスを始めた「Foodpanda」です。トレードマークはピンクのパンダ。中国の会社と思いきやドイツ・ベルリンが本社です。元は、シンガポールで会社が誕生。同国やお隣のマレーシア、タイにサービス拡大していたのが紆余曲折あって今はドイツのフードデリバリー会社の傘下に入っています。11月からはローソンと提携し、食料品や日用品などのデリバリーサービスも始めています。最後は、「FOODNEKO」。11月にサービスを始めたばかりです。出資会社は、韓国でシェアNo.1のフードデリバリー会社。東京の港区、渋谷区、新宿区からサービスをスタートさせています。AIや自律走行ロボット技術の開発なども行っていて、そのノウハウを生かして日本での展開を図る計画です。
 米国・NYでは、デリバリー会社のシェア争いが激化。40ドルのピザが37ドルで届く事態まで起こっています。新参者が日本のデリバリー市場に嵐を持ち込むのか、はたまた2強が跳ね返すのか。今後を見守りましょう。