忘年会、クリスマス、納会と、これからが書き入れ時の外食市場。ところが近年は、恋人とクリスマスディナーを楽しむ若者は減少。忘年会に関しても、職場の忘年会に参加しない“忘年会スルー”という言葉が生まれるほど、参加拒否をする人が増えています。
忘年会に関しては、賛否両論がメディアを賑わしています。忘年会スルー組の言い分は、「自腹で参加しているのに、ビールをついだり、料理を取り分けたり、気を使わなくてはならない」「上司の自慢話を聞かされる」「一次会から三次会まで上司から同じ話を聞かされるのにいつも初めて聞いた反応をしなくてはならない」「上司と年齢の差があり過ぎて話が合わない」など。中には無料でも参加したくないという意見もあり、ある調査によると、忘年会スルーをしたい若手社員は8割に上るそうです。
片や上司は、「忘年会はコミュニケーションの場として必要」「仕事の一環、参加は当たり前」といった意見が。
一方、外食店にとっては、ドタキャンが恐ろしいとか。若手社員、端から不参加を表明するのは憚られ、当日、体調か、もしくはどうしようもない家庭の事情を理由に、参加を免除してもらおうと画策するようで、参加人数の変更がその場で伝えられることも多いとか。宴会料理の場合、予約人数分の食材を用意していますから、その分は泣き寝入りするしかありません。
忘年会スルー組は、それなりの理由で自分を正当化しているのでしょうが、当日キャンセルは、上司ではなく、外食店に迷惑をかけていることに考えを及ばせていただきたいものです。