日本人の約6割が睡眠に満足できず、85.2%が「睡眠改善に関心がある」と答えています。
実際、日本人の平均睡眠時間は主要28ヵ国で最短。男性の平均睡眠時間は6時間半、女性は6時間40分で、世界の平均睡眠時間と比べると30分以上短いという調査結果があります。加えて、睡眠中の体の動きや心拍数から分析する睡眠の質に関しては、5段階で世界平均が3.2だったのに対し、日本人平均は3.0。ほぼ真ん中の数値ですが、28ヵ国中25位です。
理由のひとつが、スマホ。スマホを寝床に持ち込むことがあると答えた人は、30代で男性78.4%、女性82%、40代で男性55.1%、女性57.4%、50代で男性34%、女性43.6%です。入眠前のスマホ利用が睡眠障害に繋がるというのは知られた話。それでも手放せない生活者のなんと多いことか。加えて、NHK放送文化研究所の「国民生活時間調査」によると、最近は早起きの習慣が広がっているとのこと。働き方改革で企業が残業を禁止する中、仕事を終わらせるために出社時間を早める、‟朝型”シフトの生活者が増えているようです。仕事のために早起きし、スマホを見ながら夜更かしをする―。自ずと睡眠時間は短くなります。
キリンビバレッジは、機能性表示食品飲料「キリンサプリ」シリーズから快眠をサポートする「ヨーグルトテイスト」を発売しました。味の素の睡眠サポートサプリ「グリナ」や、エスエス製薬の睡眠改善薬「ドリエル」も、販売は好調です。生活者の景況感が改善傾向にある昨今。仕事に遊びに疲れている生活者の“睡眠の量と質”へのニーズは、ますます高まっています。