昨年に引き続き、ひめこカンパニー代表・山下智子のインタビュー記事が掲載されています。是非、お読みください。
2022年の歩き方 各界のオピニオンリーダーと考える
”加速”・”定着”・”回帰”・”消滅”
~「食」篇~
『食のトレンド情報』の巻頭コラム“himeko’s COLUMN”の最新版をお届けしています。
昨年に引き続き、ひめこカンパニー代表・山下智子のインタビュー記事が掲載されています。是非、お読みください。
2022年の歩き方 各界のオピニオンリーダーと考える
”加速”・”定着”・”回帰”・”消滅”
~「食」篇~
今年のお正月も、自宅でのんびりと過ごしました。一昨年は息子の受験、昨年は新型コロナウイルスと、正月の遠出を控える状況が続き、3年目となる今年は、新事業立ち上げで溜った疲れの回復とオミクロン株を理由に、飲んで食べて寝てを繰り返していました。
ただ、年末は少し外出をしました。渋谷の「東急フードショー」におせちの買い出しに行き、「六本木ヒルズ」に映画を見に行き、ついでに「ラトリエ ドゥ ジュエル・ロブション」でシャンパーニュを楽しみ、家の近くのイタリアン「イル・パチョッコーネ・カゼイフィーチョ」で21年最後の外食を堪能しました。
どこに行っても賑わっていて、withコロナが常態化しているのを感じました。聞けば、渋谷のスクランブル交差点では、主催者不在のカウントダウンで大盛り上がりだったとか。マスクと消毒が当たり前になっている日本においては、だれもが気を付けているだろうという信頼感と安心感が強く、ウイルスに対する危機感も大分薄まってきているように感じます。
因みに、年末、以前から約束していた友人との外食をしようと、急遽、馴染みの飲食店のいくつかに予約の電話を入れたのですが、すべての店が満席でした。オミクロン株のここまでの拡がりを予期していなかったその時は、心の底から外食市場が回復しつつあることをうれしく思いました。
結婚後、初めておせちの準備をしませんでした。別に暮らしている夫が、じゃが芋入りの筑前煮を作りました。普段、おかずとして作っているそうで、ボリューム感が欲しくてじゃが芋を入れるようになったそうです。料理においては正統派を自認する私には違和感がありますが、根菜の滋味をたっぷり含んだ甘辛味のじゃが芋は、確かにおいしかったです。
2022年1月1日 1アカウント3,300円(税込)/月で閲覧できる「食のトレンド情報Web」をリリースしました。
→ https://trend.himeko.co.jp
前年から続く新型コロナウイルス禍で幕を開けた2021年は、「オミクロン株」で終わろうとしています。弊社の2021年は、「食のトレンド情報Web」開発の1年でした。
20年以上にわたり、「食のトレンド情報」をExcelで作成し、毎週、会員企業様にお送りしてきました。が近年、多くのお客様から、欲しい情報をすぐに検索できるといいのだが、スマホの画面で見られたら便利、元のデータや画像をすぐに見られるようにして欲しいなどのご要望をたくさんいただき、Web版の開発に着手しました。
Web版では「トレンドキーワード」「調査データ・ランキング」「himeko’s VIEW!」「himeko’s COLUMN」と「ひめカン編」が閲覧できます。「ひめカン編」では、2004年からのトレンド情報数万件を再編集した「食のトレンド情報アーカイブ」、私の過去の「食市場のトレンド講演」動画、“アール・エフ・ワン”“柿安ダイニング”など5ブランドの惣菜を調査した1500件の「惣菜調査票」、過去と現在のトレンドを比較しながら食市場の流れを分析した「食のトレンド今⇔昔」などが見られます。
もちろん、すべてのコンテンツがフリーワードで、「トレンドキーワード」と「調査データ・ランキング」はタグでも検索でき、元のデータや画像に即遷移することも可能ですし、パソコンでもスマホでも見られます。また取っておきたい情報、後でじっくり読みたい情報を保存しておけるブックマーク機能もあります。
Excel版は、企画書や資料を作成するときの情報源として、また1週間分の食に関係する情報をまとめて読みたいときに役立ちますし、Web版は欲しい情報をすぐに入手したいときや新しい情報をいろいろ知りたいときに便利です。
Web版は2022年1月1日にリリース予定です。1人1アカウント3,300円(税込)/月です。是非、ご利用ください。
食のトレンド情報Web → https://trend.himeko.co.jp
来年から始まる弊社の新事業「食のトレンド情報Web」の成功を祈願して、氏神様の渋谷「金王八幡宮」で御祈祷を受けました。帰りがけに神主さんからいただいたのは、「社員の皆さん全員が正しくできる会社は珍しい」と玉串奉奠の作法に対するお褒めの言葉。さすが、ひめこカンパニーです。そして、お札とお神酒も頂戴しました。
お神酒は、灘の辛口「剣菱」。私の好きな日本酒です。会社に戻り、スタッフ全員で乾杯をしてもまだまだ楽しめる一升瓶。ちょうど寒くなってきたこの頃。冷えた身体を温めるのに、もってこいです。
「剣菱」があるとランチのメニューも変わります。まずはコンビニでおでんを買って。和辛子は必須です。ツーンとした辛さに「剣菱」のすっきりとしたふくよかさがよく合います。翌日は、鶏団子と白菜の煮物、そしてみぞれがちらついた次の日は、鍋焼きうどんです。気温がぐっと下がる夕方、ぬる燗で一杯、二杯・・・。そうこうしているうちに「剣菱」は空になりました。
蒸留酒は太らない―。それを信じて、ビールよりウイスキー、日本酒より焼酎を選んでいましたが、久しぶりに日本酒をいただき、しみじみおいしいと思いました。お神酒だからか、剣菱だからか、季節のせいなのか、年齢のせいなのか。今年の冬は、新事業の成功を祈願しながら、日本酒を楽しもうと思います。
ひめこカンパニーのオフィスは、南青山5丁目、骨董通りを南に少し入ったところにあります。ここに来て、もうすぐ30年になります。上京したての私にとって憧れの場所だった「紀伊国屋」は「AOビル」になり、その向かいにあったガソリンスタンドは「マックスマーラ」が入る複合ビルになりました。ここが通称「骨董通り」の入り口。出口は「フジフィルム本社ビル」です。
以前は、「高樹町通り」という名称だったとか。「いい仕事してますね~」でお馴染みの古美術鑑定家、中島誠之助氏が昭和51年に高樹町通りで「骨董屋からくさ」を開業。骨董店が並ぶ通りを多くの人に知ってもらいたいという思いから「南青山骨董通り」と呼ぶようになったそうです。「骨董屋からくさ」の骨董通りをはさんだ反対側には「春日家」というおそば屋さんがありました。中島氏がテレビ番組で、店を切り盛りしていた年嵩の女性を「看板娘」と紹介していましたから、よく通っていらしたのでしょう。私も大変お世話になりました。が、突然、閉店してしまいました。
しばらくの間、骨董通りにおそば屋さんはなかったのですが、小原流会館の地下1階、人気店「ふーみん」の向かいに「蕎麦青野」がオープンしました。青山にしては手頃な値段でおそばが楽しめます。それはもちろんうれしいことなのですが、それ以上の魅力が、会計時に1人1枚いただける「ドリンクチケット」。グラスの生ビール、焼酎、オレンジジュース、ウーロン茶の中から1人1杯サービスしてくれます。しかも1枚のチケットで2名利用できます。2人で食事に行き、1枚使っても帰りには2枚もらえる―。私たちはこれを“無限ループ”と呼んでいます。
先週に引き続き、福岡に講演に行ったときの話を。
遠方に講演に行くときは、いつも2時間ほど早く現地に入り、その土地ならではのおいしいものを目指します。今回は、博多駅近くの「元祖ぴかいち」で皿うどんをいただきました。
日本列島の真ん中から右でしか生活したことのない私の場合、皿うどんと言えば長崎。パリパリ麺の上に、野菜や肉、魚介、かまぼこやさつま揚げなどの練りものを炒めて片栗粉でとじたあんがかかっている様を思い浮かべますが、この店のそれは違いました。同店の“博多皿うどん”は、麺を揚げていません。ちょっと太めの麺にあんがかかっていて、チャンポンの汁なしという感じです。あんの具材は種類が多く、量もたっぷり。鶏ガラとアサリで取っただしはうま味が強く、それが太めの麺に浸み込んで食べ応え十分。しかも油っぽさがないからとても食べやすく、あっという間に完食です。テーブルの上には、食べ放題の自家製の辛子高菜や、好みに合わせて味変ができる自家製の酢醤油や酢、ウスターソースも。一度では堪能できません。
大学生の頃、九州を車で旅したことがあります。幹線道路沿いの店で、初めてちゃんぽんを食べました。おいしさに感動したことを覚えています。その後すぐ、埼玉県で「リンガーハット」を見たときの、えも言われぬ気持ち。そう、初めてのちゃんぽんは「リンガーハット」だったのです。ネットがない時代の“あるある”です。リンガーハットのちゃんぽんは、確かにおいしいからいいのですが、埼玉県でも食べられるということがショックだったのです。
緊急事態宣言の規制が解除され、久しぶりに福岡へ講演に行きました。帰途、福岡空港で、一緒に登壇した静鉄ストアの元専務取締役、中山直人氏と会いました。傍らには、男性がずっと付いていらっしゃいます。話は、自然と私の出身地でもある静岡県のことに。
「私は磐田出身なんです」。すると傍らの方は「僕は今は磐田に住んでいるんですが、出身は森です」「母が森の出です」「どちらですか」「下宿です」「僕も下宿です」。そういえば、この方、こんにゃく屋さんをやっているとか??? で、はっとしました。よく祖母と母の会話にでてきた名前「こんにゃくやのおこうちゃ」。祖母の家のお隣りか、お隣りのお隣りか、記憶は定かではありませんが、「おこうちゃ」さんは確かに祖母の家の隣人で、祖母のお友達で、おそらく嫁同士で。で、その方は、「おこうちゃ」さんのお孫さんだったのです。お名前は、倉島正三さん。現在は、遠州森町の小国神社に向かう街道筋で「久米吉」という立派なこんにゃく屋さんを経営していらっしゃいます。
私の家は商売をしていたので両親はいつも忙しく、兄と二人でバスに揺られ、よく祖母の家に泊まりに行きました。近くに太田川が流れていて、夏休みは毎日川遊びです。遠くに見える鉄橋には、時々、煙を吐きながら蒸気機関車が走っていました。祖父は大工の棟梁だったので、家には常時10人くらいの弟子が寝泊まりしていて、夕食時などはそれは賑やかでした。私はいつも、横に長く並べられたテーブルの真ん中にどんと座わる祖父の膝に乗って、得意満面でした。
そんなことを思い出しながら、祖母や母が生きていたら、この偶然の出会いを、きっと驚いて、そして喜んでくれたに違いないと思いました。
11月10日、業務用食材卸、株式会社久世の展示会に伺いました。昨年は新型コロナウイルス禍で中止したため、2年ぶりの開催です。展示会のテーマは「外食新時代~原点回帰+α~」。FLコスト低減を可能にする食材、汎用性の高い商品・メニューの提案、コロナ収束後を見据えてのサポート提案をメインに展開されていました。
SDGsの施策として、入り口で紙製のトレーと箸が渡されます。トレーはほどよい大きさがあり、ヘリが高いので、試食品を載せて持ち歩いても落とす心配がありません。いろいろな試食品を盛り合わせてビュッフェの皿のようにしている来場者もいました。会場の所々に試食テーブルがあり、各ブースで受け取った試食品はそこでいただきます。人気のブースの前に密を作らない工夫です。
年に1度、展示会でしか会わない食品会社の担当者さんたちがたくさんいます。皆さん、飲食店や宿泊施設などをお客様にする業務用担当ですから、コロナ禍で大変な思いをしていらっしゃいます。2年ぶりにお会いして近況を伺って歩きました。皆さん、売り上げはまだまだ戻らずと困り顔でしたが、一様に、これからに向かって“やるぞ”という思いが伝わってきました。提案している商品も、例年より力が入っているような。
飲食店の時間制限、人数制限が撤廃され、Go To イートは2022年のゴールデンウイークごろまでの延長が決まりました。ここにいる皆さんの提案力と営業力で、沈んだ外食市場を盛り上げていただきたいと強く願った次第です。
今年は濃い系の味がトレンドです。インスタントラーメンも売れている商品は「日清食品 日清これ絶対うまいやつ!」や「明星食品 麺神」など、濃い味、そして濃い味にしっかり馴染む極太もちもち麺がウリです。
麺の太さや歯応え、のど越しと、ソースやつゆの味や濃度のバランスは、とても大切です。例えばパスタは、ソースによって太さを変えるのは常識。ボロネーゼやカニ風味のトマトクリームなどうま味の強い、濃い味のソースには、しっかりとした歯応えの太めのパスタを合わせますし、生ハムやトマト、レモンを使ったすっきりとした味付けには細いパスタを合わせるのが一般的です。うどんも同様。ずんぐりもっちりとした伊勢うどんには、たまりじょうゆの濃厚なたれがよく合いますし、細くてなめらかな口当たり、のど越しのよい稲庭うどんは、だしが利いた麺つゆでいただくのがおいしいと思います。
なのに、です。飲食店には、オペレーション優先で、短時間でゆで上がる細めの麺を使っている店が多いのです。ランチメニューでカルボナーラやアマトリチャーナをオーダーしたとき、細いパスタが使われていると本当にがっかりします。中華料理店でも、広東麺の麺が細いと、とっても損した気持ちになります。具材にボリュームがあればあるほど、残念な気持ちは大きくなります。もちろん、ソースや具材、あんにかかわらず、細いパスタや麺が好きな人もいるでしょう。でも私は、うま味の強い濃い味には、それに適した麺を合わせたいのです。
ご飯や麺の「大盛り」、ラーメンの「油多め」や「麺硬め」と同じように、「麺太め」をオーダーできたらいいのにといつも思います。
キユーピーが今年4月から全国販売を始めた袋入りの殻なしゆで卵「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」(実勢価格88円)が売れ続けています。卵は、アミノ酸スコア100の良質なタンパク質源。しかもリノール酸や数々のビタミン、ミネラルも含まれています。新型コロナウイルス禍で、手軽にタンパク質を摂りたい生活者にとって最適な商品であることは分かります。
が、しかし。10個220円程度で買える卵を、ただゆでてあるだけなのに、4倍のお金を払って買うのはなぜでしょう。答えは、“ゆで卵“という料理のハードルが高いからです。「ゆでるだけじゃない」と言う人が圧倒的だと思いますが、そうは思わない人もたくさんいるのです。私の周りにもいます。
鍋に卵と水を入れて火にかける、タイマーをセットする、水で軽く冷やして殻をむく。たったこれだけの作業の中に、ストレスがいくつも潜んでいます。まず1個の卵をゆでるのにちょうどよい大きさの鍋がない。だから、卵がかぶる量の水とそれを沸かすためのガス代がもったいない。タイマーをかけるのが面倒、鳴ったらキッチンに戻らなくてはいけない、ツルンとむけないとイライラする、結果、殻には白身がいっぱいくっ付き、肝心のゆで卵はでこぼこ。こうなったら悲劇。というのが、“ゆで卵買う派”の主張です。
鍋で湯を沸かし、時間を計ることに、ストレスを感じる人は多いのかもしれません。アピックスインターナショナルが開発した、レトルト食品を温めるだけの専用調理家電「レトルト亭 」。Makuakeで 20%オフの6140円~で先行販売したところ、用意していた1200台が27時間で完売したと言います。
因みに私は、バーボンのつまみとして毎日ゆで卵を2個食べます。もちろん、自分でゆでます。