家事は仕事よりツラい―。オイシックスドット大地が、20〜50代の有職女性を対象に行った調査結果で、そう思う瞬間がある女性が76.4%に上りました。はっきり言って、家事は仕事より大変です。これに子育てが加わると、仕事なんて息抜きです。あくまで私感です。家事がツラい理由は、「同じことが毎日繰り返されるから」「終わりがないから」「休みがないから」など。家事の中で「ツラい」と思うものと「ちゃんとしたい」と思うものは、どちらも「掃除」と「料理」。「料理作り」がツラいと感じる理由は、「作るのが大変だから」「時間がないから」「献立が決まらないから」などです。
また求人サイト「はたらこねっと」運営のディップがサイト利用者を対象に行ったアンケートによると、夫、妻ともに週5日勤務、1日7時間以上勤務する人は、夫が71%、妻が65%。勤務日数と勤務時間に夫と妻でそれほど差はないのに、夫婦間の家事分担の割合は、妻が67%、夫が9%とその差は大きく、10%は、家事を一緒にすると答えています。男性も家事をやるようになったとは言え、現状はまだまだこんなものです。
厚生労働省によると、2017年の共働き世帯は、専業主婦世帯の1.85倍にまで増えているといいます。ミール・ソリューション、HMR(ホーム・ミール・リプレイスメント)という言葉が米国から入ってきたのが1990年。そこから30年近く経っても、未だ、家庭の料理は解決されず、妻の負担は軽くはなっていないようです。まずは、夫も家事の主役であることを自認すること。そのうえで、できないことは無理をせずに外部化すること。割り切ることも、生活を楽しむためには必要です。そして、食の提供を生業としている私たちには、多様な解決策を用意することが求められています。