検索レシピのトレンド?

 クックパッドによると、学校、幼稚園や保育園の給食、外食チェーン店のメニューの再現レシピ検索数が増加しているとのこと。それぞれに理由があります。
 給食の場合は、「今日の給食おいしかった」の声や保育園では食べているのに家では・・・といった子どもの反応がきっかけになるとか。給食がおいしく感じられ、給食なら食べられる理由は、皆で同じものを食べるから、解放感のある時間だから、間食できず空腹だからなど、家庭とは異なる給食ならではの環境が影響していることは十分に想像できます。とは言え、給食の料理や味付けが気になる保護者がいてもおかしくありません。加えて、食品価格の高騰が続く中、栄養面も加味した“やりくり術”を見習いたいという気持ちも。資格を持った栄養教諭の苦心の策を手軽に取り入れられるのですから当然です。因みに、「給食」との組み合わせ検索頻度の上位は、“春雨サラダ”と“わかめごはん”とか。
 一方、外食チェーン店の場合は、外食価格の値上げで、飲食店での食事を控えるようになった生活者が、外食気分を楽しむのが目的のようです。人気のメニューは、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」の代名詞とも言える“ミラノ風ドリア”を真似た“ミラノドリア”や、ステーキハウスチェーン「ペッパーランチ」の看板メニュー“ビーフペッパーライス”に似せた“ペッパーランチ風ライス”といったメニューとか。手に入りやすい食材、シンプルな調理工程、子どもも楽しめる分かりやすい味が支持される理由のよう。
 何をか言わん。食は、時代を正確に、しかも端的に映す鏡です。