低脂肪、高タンパクの肉が人気の昨今。オーストラリア産の動物の肉が、密かに人気のようです。
その筆頭は、カンガルーの肉、ルーミート。低脂肪、高タンパク、低コレステロールに加え、体脂肪燃焼と筋肉増強の効果が期待できる共役リノール酸が豊富に含まれています。加えてルーミートは飼育肉ではなく、オーストラリアの大自然で育った野生カンガルーを捕獲し、近代的な専門工場で精肉されているため、完全なフリーフロム。科学的な負荷がありません。濃厚な風味があり、食感は軟らかなのだそうです。
お次は、アリゲーター、ワニの肉。低脂肪、高タンパク。さらに、上質なコラーゲンが含まれています。こちらは養殖が主体で、ワニたちは、自由に動き回れる環境の中、薬品などを使用せず育てられているとか。肉質は、ジューシーで軟らかく、若鶏のような味わいといいます。
その他、砂漠で放牧されているラクダや、ダチョウ、エミュー、ワラビーなども、ヘルシーミートとしてオーストラリアでは食用肉として利用されています。
これらの肉のいくつかは、日本でもネット通販で購入可能ですし、横浜・桜木町には、「珍獣屋」という、変わった肉をウリにしている外食店もあります。ワニの手羽肉は、手と爪まで付いていて、なかなかグロテスクです。
私たちが普段食している肉、牛、豚、鶏も、十分にヘルシーミートです。そこに、牛肉にはうま味を増すためにサシを入れ、豚肉にはおいしい脂身を付加させることに注力してきた過去があります。何の手も下さない自然界の肉が、ヒトにとって最も健康な肉であり、それが注目されている現実は、食に求められる“享楽”と“健康”というふたつの面を見せています。