ミニストップの新店は“FFもある小型スーパー”?

 ミニストップが5/20にオープンした “ニューコンボストア”のフラッグシップ店「ミニストップ神田錦町1丁目店」(東京)に立ち寄りました。ファストフード(FF)と食品スーパー型品揃えで“ショートタイム・ワンストップショッピングを実現”したとのこと。
 この店舗については「食のトレンド情報」でも取り上げています。要約すると、①FFは、専門店品質の商品を一番おいしいでき立ての状態で届ける②生鮮食品や冷凍食品の品揃えを拡大③キャッシュレス化を推進。セルフレジ、モバイルオーダーと共に、買い回りしやすいレイアウトでショートタイムショッピングの提供を目指す④オンラインサービスとの融合も計画。
 売り場で目立つのは、②。イオンのPB「トップバリュ」をからめた冷凍食品やチルド惣菜の品揃えは、かなり充実しています。ほかに目に留まったのは、コスメ系グッズの雑貨屋風落とし込みと、たばこの壁一面売り場です。
  ミニストップは、創業当初よりコンビニエンスストア(CVS)と店内加工FFを組み合わせた“コンボストア”という独自のスタイルで差別化を図っています。CVSの機能性、ソフトクリームやハロハロなどのFF、店内厨房で調理されるおにぎり・弁当・惣菜、ほぼ全店で配置されているイートインコーナー。これらが1店舗に凝縮されていることが“コンボストア”たる所以です。かつて、他CVSチェーンとの差別化を強化するために、厨房の面積を削ってイートインコーナーを拡げた実験店を開設しました。このときも、“ニューコンボストア”と称していました。今回の“ニューコンボストア”は、“FFもある小型スーパー”でしょうか。“ショートタイム・ワンストップショッピングの実現”は、小型スーパーそのもの。そこにFFの魅力をどう付けられるのか。コールドスイーツ以外に目玉となるFFがないことが、ここにきてまたも課題として浮かび上がります