東京都に、4回目の緊急事態宣言が発令されました。7/12から、再び飲食店での酒類の提供が禁止されます。
まん延防止等重点措置下では、飲食店の酒類提供は19時まで、1グループ2人まで、滞在時間は90分までという決まりでした。が、渋谷、新宿、恵比寿を見て回ると、3人以上のグループ客が20時以降も酒を飲みながらワイワイガヤガヤ。小さな屋台が密集している恵比寿横丁に至っては、3密どころか、密の3乗でも足りないくらいの混みよう。向かいにある児童公園では、缶ビールを片手に滑り台を駆け上がって喚声を上げる若者たち。店の表に、「朝4時まで営業します」「時間無制限飲み放題」などの貼り紙をしている飲食店も目に付きます。恵比寿が拠点のタクシーの運転手さんが「恵比寿は堂々と(規制時間外の酒提供を)やっている店が多いですよ」と話していました。
まん延防止等重点措置が緊急事態宣言になったとしても、酒を飲んで騒ぐ若者たちと、規制を無視して酒を提供し続ける飲食店に、自粛を促す力はあるのでしょうか。そもそも1年半足らずの間に4回も発令されたら、「緊急事態」でも何でもないと思うのですが。オリンピック開会式の前日7/22の夜には、日本対南アフリカのサッカーの試合があります。路上飲みをしながら騒ぐ若者たちの姿が容易に想像できます。
さすがに今回は、速やかに「協力金」の話がでました。既に申請済みの協力金の支払いも遅れているのに、“先に渡す仕組み”を“今から作る”とか。支給額は、一律1日4万円。念書を取って支給するそうですが、詐欺の予感と不公平感は相変わらず払拭できません。酒類販売事業者や金融機関に対しては、酒を提供している飲食店とは付き合わないように要請するなどと言ってみたり。どうにもならなくなって、いよいよ“子どものイジメ”に走っています。