新型コロナウイルス感染予防で巣ごもりが続く中、東京モンは迷惑をかけてはと遠出も憚られ、お盆も夏休みもなかったという人、多いのでは。私もそうです。こんなに長く東京に居続けたことはありません。コロナが終息しない限り海外旅行はおろか国内旅行も叶わないのなら、いっそ、家に居続けなくてはできないことをやろう。そう思い、再びぬか床に挑戦しています。
同じことを思う人は多いようで、コロナでぬかが品薄になるほど売れました。マスクを手作りするためにミシンに挑戦する人がいたり、節約を兼ねて家庭菜園を始める人がいたり。家にいる時間を、手を動かすことで充実させたい、豊かにしたいと思う生活者は少なくないようです。
ぬかに加えるものは、粗塩と水は必須。うま味を与えるカツオ節や昆布、味を引き締め、防腐剤としての役割もしてくれる赤唐辛子、風味をよくする陳皮(干したみかんの皮)や山椒の実など、他に混ぜ込むものは好みや都合。今は、水を入れるだけですぐに本漬けができると謳うぬか漬けの素も販売されています。そこから自分の好みの風味に育てていくのもいいと思います。
さて、ウチのぬか床はそろそろ本漬け。もちろんまだまだ好みの味にはほど遠く、育て甲斐があります。初めに“再び”と書きましたが、そう、私がぬか床を作るのは覚えているだけでも3回目。いつも飽きて放ったらかしにしてだめにしてしまいます。あのまま手をかけ続けていたら、どんなにかおいしいぬか漬けが食べられたことか・・・。思わないでもありませんが、過去を振り返っていても仕方ありません。今度こそ、“おばあちゃんのぬか漬け”を目指して頑張ります!