コロナウイルス拡散防止のため、この週末は日本各地の自治体で「不要不急の外出自粛」が呼び掛けられました。会社のある青山も人通りはまばら。幹線道路を走る車も極端に少なく感じられました。
そんな中、人混みができていたのが、スーパーです。家の近くのスーパーの土曜日の様子です。10時のオープン時には、すでに人でいっぱい。30分後には、レジに長蛇の列ができました。まさに、小池都知事が避けて欲しいと訴えている「3つの密」状態です。商品は、生鮮食品を始め、ほぼ揃っています。ないのは、マスク。そしてパスタとトマトの水煮缶。たまたまなのか。レトルトのパスタソースはあるのに、不思議です。すぐに売り切れてしまったのは、トイレットペーパーとティッシュペーパー。即席麺とカップ麺も少なくなっていました。特徴的なのは、売り切れている商品と残っている商品の差が激しいこと。「ヘンなのしか残ってない!」。そんな客の話し声を何度か耳にしました。日清のシーフードヌードルやどん兵衛は、立派に売れ筋商品だと思うのですが、大量に残っていると“ヘンなの”扱いされてしまうようです。
商品は倉庫に十分にある、物流は滞っていないと報道されているのに、なぜ人は買い占めに走るのか。その気はなくても、商品が並んでいない棚を見ると、欲しいときにないかもしれないと心配するのが人情です。で、今必要でなくても買ってしまう。その連鎖でしょう。どの国でも同じようなことが起こっています。コロナウイルスの感染拡大が広がる米国では、略奪に備えて銃が売れているといいます。これも連鎖だと思います。