コンビニ各社の24時間営業見直しが進む中、ローソンは、全国の約100店のFC加盟店で、元日休業の実験を行うと発表しました。ローソンに限らず、1年間に丸1日休める日がないコンビニオーナーが少なくない現状を、最適化によって変えていこうという試みです。
正月という、平日とも日曜とも異なる特別な消費行動が生まれる日に、店を開けている意味がない店もあるでしょう。例えば、ビジネス街のコンビニは閉めてもいいでしょう。それに対し、明治神宮に近い原宿のコンビニは大晦日からずっと手を休める間もないでしょう。立地や使われ方によって、それぞれの適正に合わせて営業時間を決定するということに異論はないと思います。
ただ、深夜の営業を止めた店は、昼の来店客も減少するという実験結果があります。閉まっていることで、コンビニとしての信頼感が薄れるという利用者心理が働いているものと思われます。いつでも煌々と光を放ち、元気にウエルカムしてくれるのがコンビニの当たり前。生活者は、閉店している暗いコンビニなど見たことがないのですから。コンビニオーナーとしては、正月に休んだせいで、正月明けの来店客数が減るのではないかという不安があります。
ローソンの決定を歓迎する生活者の声は大きく、「休ませてあげたい」というやさしい言葉も本部に届いているとか。“コンビニだって休みます!”そんな新たな宣言を大々的にしてはどうでしょうか。