先週は、名古屋市に講演に行きました。せっかくなので名古屋名物をいただこうと、目指したのは「山本屋本店」。食べたいものは、もちろん“みそ煮込みうどん”です。
新幹線改札方向の駅地下エスカに店舗があり、便利なのでそこをよく利用しますが、他店舗に比べて高いのが玉に瑕。例えば基本の“味噌煮込みうどん”はエスカ店では1200円なのに、地下道を5分ほど歩いたルーセンタワーB1の店舗では700円。名古屋コーチン入りは、前者は2100円、後者は1200円。およそ倍です。そうそう、名古屋には「山本総本家」という名称のみそ煮込みうどん店もあります。似た名前の店があることを知らなかったとき、名古屋の駅ビルJRセントラルタワーの「山本総本家」に入ってしまい、味が変わったとがっかりしたことがありました。あくまでも好みの問題です。私は、「山本屋本店」のどろっとした名古屋メシならではのみその濃さと、ゆで足りないんじゃないかと思えるほどのねちょねちょとした極太麺のハーモニーがたまらなく好きなのです。
エスカに立ち並ぶ店舗を物色しながら「山本屋本店」を目指して歩いていたのに、なぜか入ってしまったのは「若鯱屋」。いただいたのは、“名物カレーうどん”900円です。兄が名古屋の大学に行っていたとき、おいしいうどん屋があると連れて行ってくれたのが、「若鯱屋」。チェーン展開している「若鯱屋」の元になった店ですが、その「本店若鯱屋」も主が何度も変わり、その歴史はよく分からないとか。だから、味も昔のままなのかは不明です。ただチェーンの「若鯱屋」のカレーうどんは、〇十年前に食べた「若鯱屋」のそれとはまったく異なる味だと感じました。舌の記憶ほどあてにならないものはありませんが、印象は強く残るものでもあります。それを確かめに、次は「本店若鯱屋」を訪ねてみたいと思います。