この夏行った米国アリゾナ州。ハイウェイ沿いの小さな町のイタリアンレストランでのこと。戸建てのそれは、レストランフロアが広く、街中の人が集えるのではないかと思えるほど。なのに客は、私たちと老夫婦の2組だけ。野菜が食べたくてオーダーしたのは、イタリアンサラダ。サラダの項目のトップにあったメニューです。
ところが来てビックリ。サラダというより“アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ風冷製パスタ”。期待の野菜はオリーブのみ。「これがサラダ???」と驚きました。
その後も“あのイタリアンサラダ”のことをよく思い出していました。そして思い付きました。日本のマカロニサラダも同じような物だと。パスタをマヨネーズで和えただけで、野菜はほとんど入っていません。デパ地下惣菜では、ペンネをアラビアータソースで和え、冷やした料理を“ペンネサラダ”という商品名で販売していたようにも思います。「パスタ料理は、冷やせばサラダになる」の法則です。
そういえば、サーモンや白身魚、生肉のカルパッチョも、トマトとチーズで作るカプレーゼも、イタリア料理の中ではサラダです。日本にいると、“サラダイコール生野菜”のイメージが強くなります。特に近年、パワーサラダブームの影響で、そのイメージが自分の中で固定化されているように思い、反省しました。
パスタサラダ同様、“きんぴらサラダ”や“ひじきサラダ”など、「和惣菜に水菜を加えればサラダになる」という法則も日本にはありますね。