近頃、卵サンドやソフトクリーム、プリンやコロッケなど、ちょっとノスタルジックなフードが話題になっています。癒しのニーズが高まると、必ず回顧主義が強くなり、分かりやすいもの、よく馴染んでいるものが注目されるようになります。しかも最近は、昔ながらの味だけでなく、魅力を活かしながら時代に合わせてアップデートした、懐かしくて新しい‟新レトロフード”が人気です。
“アップデートフード“として根強い人気があるのが、ソフトクリームとプリンです。アップデートなソフトクリームは、一時流行った、ジェラートやソルベといった果汁はじけるジューシー系ではなく、牛乳の味が全面に出たミルキーなソフトクリームです。またプリンは、とろけるタイプやフレーバーが豊富に揃うタイプが一時ブームでしたが、今は、ビターなカラメルがアクセントの、昔懐かしい皿の上でも立つほどの固めタイプが主流。苦くて固いプリンは、男性をも虜にしています。
昔から変わらず親しまれてきたコロッケにも、より自由で個性的なアップデート系が登場しています。世界中からお客様が訪れる人気レストラン、東京・赤坂の「TAKAZAWA」のシェフが監修するコロッケ専門店、銀座の「TAKAZAWA 180(イチハチマル)」では、油で揚げない‟ベイクンコロッケ”を提供。ヘルシーなだけでなく、素材の持ち味や食感を生かした仕上がりが人気です。定番の‟フライコロッケ”も、ティラミスやトムヤムクンなど、個性的な味をラインナップしています。他にも、さまざまに工夫されたコロッケを販売する専門店が増えていて、おしゃれに仕上げられたそれは、まるでスイーツのようです。