日本人が‟早寝早起き”になっています。
NHK放送文化研究所の「国民生活時間調査」によると、1970年から一貫して減少傾向だった平日の睡眠時間は、2015年に下げ止まり、10年との比較では、平日の午前5時~7時15分に寝ている人が減った一方、午後10時~午前0時に寝ている人は増加しています。
2008年、「朝市場」というキーワードが初めて登場しました。朝、出勤前の時間を利用してスポーツジムや英会話教室に通ったり、異業種交流会などに参加して人脈づくりに役立てたり、朝活に励む生活者が増えました。今後、働き方改革で残業がなくなり、かつ、個々の能力が問われる評価体系が推進されれば、‟朝型”へのシフトはさらに強まるかもしれません。
人手不足や人件費の高騰から、コンビニエンスストアや外食店は、24時間営業を見直しています。生活者が朝型になっているのですから、当然です。すかいらーくは、24時間営業を中止しても売り上げが落ち込まなかったといいます。この結果を受けて、今まで、なんとムダなことをしていたのかと思ったのではないでしょうか。一方、急激に市場を拡大させている小規模のフィットネスジムは、24時間営業が基本です。深夜、起きている人の夜の過ごし方が、明らかに変わっています。それに気が付かず、チャンスロスばかりを恐れていたとしたら、失策といわれても仕方ありません。