経済力より家事・育児能力を重視する――。女性が結婚相手に求める条件を日本経済新聞が調査した結果、41.7%の女性がそう答え、初めて、経済力重視派を約4ポイント上回りました。「共働きなので経済力は求めない。自分が稼げる環境を整えるには相手の家事・育児能力の方が重要」とか、「家事・育児において自立心がない人とは共働きは不可能と感じる」といった声が多く寄せられたそうです。
一方、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、男性が結婚相手の条件として重視する項目でも「家事・育児の能力」は「人柄」に次いで2位になっています。結婚を望むなら、男女ともに家事・育児能力は身に付けておくべき重要事項のようです。
男性の回答からは、女性だから家事ができるとは限らないと思っていることが読み取れます。それを裏付けるように、大手料理教室には、結婚を控えた男女が料理を習いに来るケースが増えたと言います。
定年退職を迎えた夫婦が、離婚しないで別々の生き方を選択する卒婚。夫は田舎暮らしと畑仕事に憧れ、妻は友だちと趣味を優先させるため、別居する夫婦も多いとか。夢の実現のためには、家事能力が必要になります。
老若男女に等しく家事能力が求められる時代の到来です。