ランチ難民の救世主、フードトラック

 東京は今、再開発ラッシュ。渋谷の商業施設だけでなく、虎ノ門ヒルズ駅周辺などオフィスビルが今後次々に完成します。そこで必ず問題になるのは、ランチ需要への対応です。昼どき、外食店には長蛇の列、コンビニのレジもなかなか進みません。ただでさえ短い昼休みの大半が、休息や食べることより並ぶことに費やされます。
 そんなランチ難民を救っているのが、フードトラック(キッチンカー)です。近年、大規模開発を行う場合、“公開空地“を設けることが義務化されたため、ビジネス街には広場や庭、広い通路などが増えたことで、違法駐車をせずに営業ができるようになったことも、フードトラックが増えている理由です。
 フードトラックは基本的に個人経営。「TLUNCH」など配車サービスの会社と契約して営業する場所を提供してもらいます。配車サービス会社は、テクノロジーを駆使し、それぞれの提供場所の客層や売れ行きに応じて契約車を‟最適配車”します。これが、フードトラックの最大の魅力です。
 ビジネスマンのランチの不満1位は「飽きること」。毎日、違うフードトラックが複数車配車されれば、飽きずに利用できます。価格も600円程度からで、コンビニ弁当よりは高めですが、外食よりは抑えられます。
 因みに、弊社の近くにもフードトラックが来ます。月曜日から金曜日まで2台ずつ。その顔触れは、ほとんど変わりません。毎日2択のローテーションに、はっきり言って飽きています。